7 TECHNOLOGIES:INTEGRAL LENS 目の醒めるような像を結ぶレンズ。

標準レンズを搭載したDP2x

35mm換算40mm~60mm相当のレンズは、人間の視線に近い自然な遠近感が得られることから「標準レンズ」と呼ばれてきました。標準レンズの一般的な定義は、画面の対角線に近い焦点距離を持つレンズとされていますが、DP2xのレンズの焦点距離が24.2mmであるのに対し、イメージセンサーの対角線長は24.86mm。DP2xのレンズはまさに標準レンズと言えます。

これまで標準レンズには、伝統的にガウスタイプかテッサータイプと呼ばれるレンズが採用されてきました。ガウスタイプは基本的に高性能で大口径化に向いていますが、たとえば点光源を写したときに、鳥が羽根を広げたようになってしまうサジタルコマフレアが発生しやすくなったり、周辺まで光量を確保するのが難しいなどの欠点があります。一方、テッサータイプはシンプルな構成で小型化しやすいメリットがある一方で、大口径レンズでは高性能化しにくいという欠点を持っています。

一眼レフカメラ用の技法を独自に応用

写真はレンズで決まるという信念を持つシグマは、これらの伝統的な標準レンズ設計手法ではDP2xで目指すべき高画質は達成できないと判断し、開発段階で設計を変更して最高のレンズ性能を追求。本来は一眼レフカメラ用広角レンズに使われるレトロフォーカスタイプを敢えて採用しました。

このレトロフォーカスタイプは、デジタルカメラ用レンズにおいて重要なテレセントリック性に優れており、像面湾曲・非点収差を抑えやすく、周辺まで光量を確保しやすいなどの多くの利点を持っています。半面、必然的にレンズが長くなるという難点を持ち合わせています。ですから可能な限りレンズの全長を抑制しながらも理想的な高画質を実現するために、前群に高屈折率ガラスを、後群にグラスモールド非球面レンズを、それぞれ2枚ずつ採用することによって全長を短く抑えつつ、最高の光学性能を持った標準レンズとして開発することに成功しました。

先鋭でヌケのよい画像を実現

また、フォーカスタイプにはリアフォーカス式を採用するとともに、そのフォーカスレンズをグラスモールド非球面レンズにすることで、収差変動を極限まで抑制することも可能にしました。また、DP2xのレンズを構成するすべてのレンズ面のコーティングにはスーパーマルチレイヤーコートを施し、ゴーストやフレアを極限まで抑えることにも成功しています。

さらに、レンズの一部にハイパークロマティックレンズと呼ばれるレンズ構成を採用することによって、他の収差には影響を与えずに、色収差だけを高度に補正することも可能にしています。これにより、絞り解放でも、画面周辺まで色フレアの少ない、鮮鋭かつヌケの良い画像を実現。圧倒的な色解像度を誇るX3ダイレクトイメージセンサーが生成する最高レベルの「感動画質」にも大きく貢献しています。

中心から周辺までフラットな超高性能レンズ

画面中心から周辺まで高い解像力とコントラストを維持し、またアウトフォーカス部は美しいボケ味が出るよう配慮され、MTFなどの単一指標だけに頼らない総合的なレンズの性能を追求し、仕上がりの写真をイメージしながら改良を重ねて完成したDP2xのレンズは、レンズメーカーのリーディングカンパニー・ SIGMAの面目躍如といっても過言ではない出来上がりであると自負しています。DP2xのレンズが結ぶ、目の覚めるような像質の衝撃を体験してください。

SIGMA DP2x Special Contents

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